東京都における医療全体の発展に寄与する活動を行う公益社団法人 東京都理学療法士協会のオフィシャルサイト

『住み慣れた街で、いつまでも、生き生きと』をコンセプトに

   

 ★ 自治体のみなさまへ

   
   

★ 会員のみなさまへ

   
  

『住み慣れた街で、いつまでも、生き生きと』をコンセプトに

  

公益社団法人東京都理学療法士協会では地域包括ケアシステム推進に向けて 会員、地域の方々、行政や関係者の方々に向けた情報を発信したいと思います。  

   
   

Ⅰ. 地域での活動内容

    

理学療法士は地域の皆さんと一緒に活動しています!

  

1.地域ケア会議への参加

  

個別ケース会議では、過去から現在の生活状況、病気や障害の経過と現状から、今後の様々な変化の予測を踏まえた支援を助言します。具体的には、心身機能の状態に応じて、生活様式の提案や残存機能を引き出すための福祉用具の見直し、自主トレーニングの提案など、ご本人の目標達成ができるように多角的な視点での提案を致します。また、地域づくりのために必要なことなど個別レベルから日常生活圏域レベルまで幅広く分析し各課題解決に向けた会議参加をさせていただきます。

   
   

2.通所・訪問Cサービス

   

訪問では、掃除や調理、近所の外出などが以前より大変になったと感じている方々に、自宅にていつも行っている生活の動きをしていただき、その原因を明らかにし改善のためのお手伝いをします。

通所では、グループで体操をしながら筋力・体力向上を行い、お一人お一人に合わせた個別の目標を一緒に考えて、より活動的な生活を目指します。

  

実例:線路にシルバーカーのタイヤがひっかかり転倒、恐怖心により引きこもりになった方への支援をしました。線路にタイヤが挟まらない大きなタイヤの歩行器に変更と歩き方を提案、御自身で散歩に行けるようになりました。

   

 

3.住民主体の通いの場(自主グループ)の立ち上げ・継続支援

  

それぞれの特色にあった地域づくりで皆さんの元気のお手伝いをします。

地域の通いの場の選択数を多く作るためにも、住民の皆さんで運営する自主グループの立ち上げ支援をします。また、各グループの継続的な活動ができるように虚弱な方から元気な方まで、皆さんが行える運動をお知らせして、グループにあったものを一緒に考えます。定期的に体力測定を行い、普段の活動の効果についてのフィードバックも行います。

  

実例:行政が開催している全10回の体操教室後、参加者で集まり、運動の継続、集いの場の重要性をお伝えし自主グループ立ち上げのお手伝いをしました。

  
     

実例:既存自主グループに安全で効果的なオリジナル体操の作成にアドバイスをしています。「ボケない小唄」という歌に合わせてオリジナル体操を作成しました。

  
   

4.体力測定会

   

体力測定会を危険なく行うお手伝いをするとともに、被験者御自身の結果を元に現在の体の状態を知っていただき、少しでも自信ややる気を引き出します。

また、現状の体に必要な体操・筋力トレーニングの方法などをアドバイスします。

   

5.介護予防教室での講話、体操指導

  

住み慣れた地域に住み続けるため、健康寿命を延ばすために必要な運動、栄養、社会参加についてわかりやすく説明をします。 また、運動の目的や体操・筋力トレーニングの方法などを参加者やグループの特性に合わせて幅広くアドバイスします。

    

6.住民リーダー養成講座での支援

  

通いの場を運営する住民リーダーの養成をお手伝いします。リーダーになって頂く皆さんの不安に寄り添い、運動の目的や体操・筋力トレーニングの方法や注意点など、参加者やグループの特性に合わせて幅広くアドバイスをします。

  
   

7.地域の街づくり支援 (例:防災遠足)

  

地震や台風で避難しなければいけなくなった際、本当に避難できるのか不安という課題に地域一丸となって取り組みました。実際に避難経路を一緒に移動する中で、避難できるために日頃の生活で心がけることを理学療法士の視点からアドバイスをしました。

また、地域住民との日頃の繋がりによる効果、重要性を伝え、避難経路を移動する際、補助具が必要な方への理解を深めて頂くために実際に杖や歩行器、車椅子乗車、車椅子介助を体験して頂きました。

   

8.介護職員等(訪問・通所)への技術的支援

  

訪問・通所施設などのお仕事に従事している方々に毎日行っている運動の効果判定やより良い運動の発案など、虚弱な方から元気な方まで、皆さんが行える効率的かつ安全な運動を一緒に考えていきます。

  
    

Ⅱ.東京都理学療法士協会の取り組みについて

   

1.人材育成

   

     東京都理学療法士協会では地域包括ケアシステム支援に向けた理学療法士の育成を行っております。

   

    ① 基礎研修会の開催

 地域活動に関心のある会員の方ならどなたでも参加できる基礎的な研修会を実施しています。経験年数の若い方や、普段地域とは関わりの少ない領域で働いている方など、少しでも地域での活動理解につながるような初歩的な研修です。

   

    ② 地域ケア会議推進リーダー ・ 介護予防推進リーダー の養成

   

 日本理学療法士協会では「地域包括ケアシステム」を推進するにあたって「地域ケア会議」「介護予防」の2つの施策に重点を置き、地域包括ケアシステムに関わることのできるリーダーの認証コースを設定しています。リーダー取得のためには、研修受講とともに、事業の企画・運営など、協働して動くことの士会指定事業を必須としております。 また、研修修了者に向けたフォローアップ研修も開催しております。

   

    ③ 地域リハビリテーション専門人材育成研修会の開催

   

 東京都作業療法士会、東京都言語聴覚士会とともに、リハビリテーションの専門職等を対象にして、他職種との連携の必要性を理解し、業務を行う上で必要となる知識及び技術の習得・向上を図り、もって高齢者が住み慣れた地域においてそれぞれの状態に応じた質の高い生活期のリハビリテーションを提供される体制整備に資する人材の養成を目的とした研修会を実施しています。 また、研修修了者に向けてアドバンス研修も開催して少しでも地域活動ができるようお手伝いしております。

    

2.支部活動の活性化

    

   東京都理学療法士会では地域活性局の活動の元、都内を6つのブロックに分け、そのブロックの中に各地区支部を作り、より協動的に活動しやすい環境づくりを行っています。 (参考:本HP定款・組織図)

具体的には各ブロックでの研修会運営やブロック、支部での情報共有、地域活動の実践報告などを行っています。

    

Ⅲ. リハビリ職種の活用について

   

リハビリ職種の活用を検討中の行政・地域包括支援センターの皆様へ

    

 地域包括ケアシステムの構築が進む中、「地域ケア会議にリハビリの人を混ぜたいけど、声をかけてもいいのかな?どこに声をかければいいの?」、「住民主体の介護予防教室ってどうやるの?」と感じている行政や地域包括支援センター担当者の方は多いのではないでしょうか?  東京都では、そんな自治体とリハビリテーション専門職(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)をマッチングさせる事業を行っています。リハビリテーション専門職を必要とする市町村の依頼に応じて、リハビリテーション専門職を派遣します。地域住民の健康のため、我々リハビリテーション専門職をぜひご活用ください。